こんにちは!速水ひかりです。
ピアノについて勉強していると、こんな言葉をよく耳にします。
「タッチが良くなるように練習しなくちゃ!」
「このピアノはタッチが悪い」
タッチが良い悪い・・・
そもそもタッチって何?と思いませんか?
今回は、ピアノのタッチとは何か、ゆる~く解説するとともに、タッチをコントロールする練習法を紹介します。
ピアノのタッチとは?
ピアノのタッチとは、鍵盤を指で叩くことを意味します。
他にも、「鍵盤の叩き方」や「鍵盤を指で叩いたときの弾き心地」を表すときに使ったりします。
つまり、「タッチが良い」と言っただけでは、以下のように2通りの意味でとらえられます。
- 叩き方が上手な人の演奏のこと
- 弾き心地が良いピアノのこと
うーん、結構あいまいですよね(笑)
今回では、「鍵盤の叩き方」という意味でのピアノのタッチについてお話しします。
「良いピアノのタッチ」とは?
「ピアノのタッチ」=「鍵盤の叩き方」
なのであれば、
「良いピアノのタッチ」=「鍵盤の叩き方が上手」
ということになりますよね。
「鍵盤の叩き方が上手」な人の特徴には、以下のようなものがあります。
- 余計な力が入っていない
- 叩くリズムや強さにムラがない
- 弱くて繊細な音、力強い音がコントロールできる
それぞれの特徴と練習法を、この先でひとつひとつ説明していきます。
上手なピアノタッチの特徴と練習法
①余計な力が入っていない
ピアノの基本は「脱力」です。
身体に余計な力が入っていると、演奏が固くなり、流れるような音を奏でることができません。
肩や腕で弾かないよう注意するのが、脱力のポイントです。
ちなみに私は曲が盛り上がってくると、肩に力が入ってしまうので、「脱力」の修行中です(笑)
練習法
< 手首ぶらぶらオバケ体操 >
※音声なしでちょっとシュールな動画ですが、見ながらやってみてください(笑)
- 手順1指の力を抜き、オバケの「うらめしや~」の形にする
- 手順2脱力したままの状態で、手首を左右にぶらぶら~と振る(5秒間)
- 手順3上下にもぶらぶら~と振る(5秒間)
- 手順4「手順2~3」を2セット繰り返す
< 肩の力を抜く体操 >
- 手順1ピアノの前に座り、手は「気をつけ」のポーズで体の横に
- 手順2肩をゆっくりと上げて、上がりきったところで5秒キープ(5秒間)
- 手順3力を抜いてストンッと落とす
- 手順4「手順1~3」を3セット繰り返す
②叩くリズムや強さにムラがない
リズムと強さを一定にキープすることで、流れるような演奏になります。
逆に一定でないと、聴いている人をハラハラさせる危なっかしい演奏になります(笑)
練習法
一定のリズムをキープする方法は、こちらの記事を参考にしてください。
↓ ↓ ↓
【ピアノ初心者さん向け】たったの4ステップ!リズム感を鍛える練習法
< 鍵盤を一定の強さで叩く練習 >
- 手順1叩く位置を確認鍵盤を一定の強さで叩くには、毎回指の同じ場所で叩くのがコツです。
指の腹の少し上の、プニプニしたところで弾きます。
- 手順2手の形を確認
写真の1番が誤り、2番が正解です。
指を軽く立てた状態で、ふわっと鍵盤に手を置きます。
- 手順3一定のリズムと強さで、「ドドドド レレレレ ミミミミ・・・」と、30秒間叩き続ける
親指で「ド」を、人差し指で「レ」を、といったように、小指まで順番に弾いていきます。
小指まで弾き終わったらまた親指に戻る、というのを30秒間繰り返します。
慣れてきたら両手でやってみましょう。
- 手順4上手く弾けない時は・・・リズムや強さが狂った指は、もう一度重点的に練習しましょう。
③弱くて繊細な音、力強い音がコントロールできる
音の強弱を自由自在にコントロールできるようになったら、あなたはもう初心者とは呼べないでしょう。
きっと私より上手くなっているはずです(笑)
微妙な音の強弱を操ることで、感情のこもったドラマチックな演奏になります。
練習法
音の強弱をコントロールするには、グランドピアノやアップライトピアノといった「生ピアノ」が必要です。
キーボードや電子ピアノの場合、難しいと思います。
なぜなら、電子楽器では、微妙なタッチの加減が表現できないからです。
私は普段キーボードで練習していますが、ちょっと強めに叩いただけで「バーン」と大きな音が出てしまうことがしばしばあります。
感覚がわからなくならないように、たまに実家や音楽教室でグランドピアノを弾くようにしています。
細かい音の表現をどうしてもしたいのなら、家に生ピアノを用意するか、生ピアノが弾けるスタジオで定期的に練習するのがおすすめです。
「まずは一通り弾けるようになればいい!」というのであれば、この練習は不要です。
おわりに
ピアノは、まず楽しく弾くことが大事なので、そんなに神経質になることはありません。
「なめらかに弾けない!」とストレスを感じる場合は、あまり気負いせず、私の練習法を試してみてくださいね。
こちらの記事も、良かったら参考にしてください!
ちょっと内容が重複していますが、指や手が疲れやすい場合は必見です。
↓ ↓ ↓
超初心者さん向けピアノ講座③:練習で指を痛めないための準備体操
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