こんにちは!速水ひかりです。
あなたは、自分以外の人のピアノ演奏を聴いたことがありますか?
今は動画サイトで自分の演奏を公開している人がたくさんいるので、コンサートや発表会に足を運ばなくても、手軽に人の演奏が聴けるようになりましたね。
かくいう私も、演奏の参考に、他の人の演奏動画を見させてもらったりしています。
上手な人の演奏を聴くと、「すごいな~」と感激したり羨ましく思ったり、色々な感情が芽生えてくるものです。
中でも自分と同じ曲を、自分よりも上手に弾いている人を見ると、正直ちょっと落ち込みます(笑)
まったく同じ楽譜で弾いても、人によって演奏がガラリと変わってしまうのはよくあることです。
ピアノが上手い人と下手な人では、一体何が違うのでしょうか?
今回は、ピアノが上手な人と下手な人の違いについてお話しします。
ピアノにおける「上手」「下手」とは?
違いについてお話しする前に、ピアノにおける「上手」「下手」とはそもそも何なのか、少し考えてみましょう。
まず、ピアノの基本的な部分で「下手」と言われてしまう人には、以下のような特徴があります。
こういった演奏は、ピアノのことをまったく知らない人が聴いても、「あれ?なんか変?」と思われてしまいます。
さらに、リズムキープができていて、ミスタッチが無い人同士のなかでも、演奏に大きく差が出ることがあります。
楽譜通りに正確に弾けているのに、一体どんなところで差がでてしまうのでしょうか?
ピアノが上手な人の特徴
それではさっそく、私が「上手だな~」と感じる人の特徴をご紹介します。
特徴その①自分の演奏をドラマチックに演出するのが上手い
ピアノが上手な人は、楽譜通りに弾くだけではなく、自分の演奏がより魅力的に聴こえるような「演出」を加えています。
「演出」とは、具体的には以下のようなものです。
このような「演出」をされた演奏を聴いた後に、楽譜通りに弾いただけの演奏を聴くと、「何か物足りない」「つまらない」と感じます。
これは歌なんかにも言えることです。
棒立ちで淡々と歌うよりも、声に強弱を付けた方が「上手」と言われます。
人は単調なものより、ドラマチックなものを「上手」と感じるものです。
特徴その②自然と指が動くので、流れるような演奏になる
1つの曲を何度も繰り返し練習していると、「次はこの音を弾いて~」と考えなくても、自然と指が動くようになります。
すると、楽譜を目で追いながら弾いているときと比べて、迷いのない流れるような演奏ができるようになるのです。
何も考えなくても自然に指が動くので、特徴その①の「ドラマチックな演出」を加える余裕も出てきます。
特徴その③「脱力」が上手い
上手な人は、肩や手に余計な力を入れずに、「脱力」ができていることが多いです。
「脱力」を意識した状態で練習を重ねることによって、動きの滑らかさや余裕が生まれ、聴いている人に「リラックスして弾いている上手な人」という印象を与えます。
反対に、余計な力が入っていると、聴いている人に「固い演奏」「ぎこちない演奏」という印象を与えます。
実はこれ、私の最大の課題だったりします・・・(笑)
「脱力」をしっかりできている人が、なめらかにピアノを演奏する姿はとても美しく、思わず引き込まれてしまうものです。
上手な演奏をするために必要なこと
それでは、上手な演奏ができるようになるには、どんな練習をしたらいいのでしょうか?
①同じ曲を繰り返し弾いて、余裕のある演奏に仕上げる
基本的なことですが、とにかく繰り返し練習あるのみです!
指が上手く動かない場所は、ハノンなどの教材で「指の練習」をするよりも、上手く弾けない箇所を繰り返し練習した方が効率的でしょう。
楽譜や鍵盤から目を離しても弾けるくらい弾き込んだら、余裕のある演奏ができるようになるはずです。
②曲の「盛り上がりポイント」を作ってみる
①ができるようになったら、曲の中で「ここは盛り上がりたい!」という部分を探します。
歌で言うところの「サビ」のようなものですね。
盛り上がる直前の部分をわざとゆっくり弾いたり、盛り上がる部分で徐々に音を強めたり・・・
そうすることで、いつもの演奏をぐっとドラマチックにすることができます。
③ピアノを弾く前には、必ず「脱力」を意識する
これは①、②と同時進行でやっていただきたいことです。
練習前に肩を上下させたり手首をプラプラさせたり、軽くストレッチをしてみましょう。
おすすめの準備体操を動画でご紹介しているので、よかったらこちらの記事も読んでくださいね。
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超初心者さん向けピアノ講座③:練習で指を痛めないための準備体操おわりに
私は今まで、色々な曲をピアノで弾いてきましたが、曲によって「余裕のある演奏」が出来る曲と出来ない曲があります。
たくさん練習した曲ほど余裕をもって演奏でき、練習が足りない曲ほどガチガチに力が入ります(笑)
あなたも私と一緒に、聴いた人が「もう1度聴きたい!」と思うような、ドラマチックで魅力的な演奏を目指して頑張りましょう!
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