ピアノで絶対音感は身に付く?音感を身に付けるトレーニング法

こんにちは!速水ひかりです。

今回は、歌や楽器をやっている人のなかでよく話題になる、「絶対音感」についてのお話をします。

「ピアノをやっていると絶対音感が身に付く」

「特殊能力だから、いくら訓練してもできない人はできない」

「大人になってからは身に付けられない」

さまざまなウワサがありますが、そもそも「絶対音感」とは何なのでしょうか。

まずはそこから解説していこうと思います。

さらに、実際に絶対音感を持っている私の経験を踏まえて、ウワサが本当なのかお答えします。

絶対音感とは?

諸説ありますが、一般的にはこんな風に認識されています。

【自分の中に「ドレミファソラシド」を持っていて、それを自由に引き出せる能力のこと】

具体的には、こんなことができます。

・日常のメロディーを「ドレミ」に言い換えられる

・アカペラでも音程が狂わず歌える

・楽譜を読めば、知らない曲でもメロディーが頭の中でイメージできる

音楽でなくても、例えば救急車が通る音を聴いて、「シーソーシーソ」と頭の中で音符に変換できたりもします。

何の役に立つかは不明ですが(笑)

自分が絶対音感を持っているか、確かめる方法

自分が絶対音感を持っているか、気になりますよね。

簡単に確かめられる方法があります。

その方法とは・・・

誰かにピアノの鍵盤を押してもらって、何の音が押されているかを見ないで当てる

これだけです。

1つだけポーンと押したものを正解できたら、今度は和音や複数の音でも試してみましょう。

いずれも正解できたのなら、あなたは絶対音感を持っていると言えるでしょう。

ウワサその①ピアノをやっていれば絶対音感を身に付けられる?

残念ながら、このウワサは「ウソ」です。

ピアノを習えば、誰でも絶対音感を身に付けられるというわけではありません。

私が小学生の頃、ピアノを習っている友達がたくさんいましたが、絶対音感を持っている子はほとんどいませんでした。

学校からの帰り道でみんなで歌を歌うと、音程がバラバラだったのをよく覚えています(笑)

ウワサその②特殊能力だから、いくら訓練してもできない人はできない?

このウワサは「ちょっとホント」です。

(※「ちょっと」の理由は、科学的な根拠がないからです)

なぜなら、「完璧な絶対音感」を身に付けることができるのは、ほんの一握りの人間だけだからです。

私は自称「いい加減な絶対音感」を持っています。

日常の音をドレミで表すことはできますが、4つ以上の和音だったり、複雑な曲だと聴き取れないこともあります。

楽譜を作ってみたら、全部の音がちょっとずつずれてた、なんてこともよくあります。

努力して精度は多少上がりましたが、それでも限界があるのかな、なんて考えています。

ウワサその③絶対音感は、大人になってからだと身に付けられない?

このウワサも「ちょっとホント」です。

私の家族は、全員楽器経験者なのですが、全員が絶対音感を持っているわけではありません。

絶対音感を持っているのは母、姉、私の3人、持っていないのは父です。

絶対音感を持っている3人に共通しているのは、「幼少期にピアノで音感のトレーニングをしていた」という点です。

家族以外の絶対音感の知人にも、「大人になってから訓練して絶対音感が身に付いた!」という人はおらず、「物心ついたときから持っていた」と言います。

大人になってから訓練している人が身近にいないので、100%不可能とはいえませんが、かなり難しいのではないでしょうか。

「相対音感」なら、トレーニング次第で身に付く!

絶対音感は、先天的に備わっていたり、幼少期からの訓練が重要なものですが、「もう遅いのか・・・」と悲観することはありません。

絶対音感とまではいかなくても、トレーニング次第で身に付けられる音感があるのです!

それが、「相対音感」というものです。

相対音感とは?

相対音感とは、音の高低を判別できる能力のことです。

先ほど、「絶対音感とは、自分の中に『ドレミファソラシド』を持っていて、それを自由に引き出せる能力のこと」だとお話ししました。

相対音感を身に付けても、自分の中に「ドレミファソラシド」を持つことはできません。

例えば、鍵盤を1つポーンと鳴らされても、何の音か当てることはできません。

しかし、2つの音を聴いたとき、どちらの音が高いか、というのは判別できるのです。

相対音感を持っていれば、色々なことができる

相対音感さえ持っていれば、絶対音感がなくてもできることがたくさんあります。

・耳コピ

一発でメロディーの音程を当てるのは、絶対音感がないとできませんが、それ以外にも方法はあります。

曲をCDなどで聴きながらピアノを弾き、音程を探るのです。

元の曲を聴きながらであれば、音程が正しいか間違っているか識別できるので、好きな曲を耳コピすることは可能です。

・歌や演奏の音程がずれていることに気づく

例えばカラオケに行って、友人の歌の音程がずれていた時、それに気付くことができます。

「この音がこのくらいずれている」とハッキリ指摘することはできませんが、「ちょっと高い」「ちょっと低い」と感じるはずです。

自分が歌うときにも気づいて修正できるので、「オンチ」と呼ばれることはなさそうですね(笑)

相対音感を鍛えるトレーニング法

私が幼少期に絶対音感を身に付けたトレーニング法を紹介します。

絶対音感も相対音感も原理は一緒なので、きっとあなたの役に立つはずです。

ピアノの前に座って、さっそくトレーニングしてみましょう!

トレーニング①音当てゲーム

目をつぶってピアノの前に座り、鍵盤を1つ押して、なんの音か当てるゲームです。

わからなかったら隣の鍵盤も押して、音を探ってみましょう。

このゲームは、100発100中で当てられるようになることがゴールではありません。

「ドはこの音!」「レはこの音!」と自分の耳に覚えさせることが重要なのです。

そのうち鍵盤の位置でなんとなくわかるようになってしまうので、慣れてきたら誰かに鍵盤を押してもらった方がいいでしょう。

トレーニング②楽譜読み上げ

何でもいいから楽譜を用意して、メロディーを音符で歌いながらピアノを弾きます。

、童謡の『チューリップ』の場合、「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ~♪」と歌いながら、ピアノで「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ」を弾くのです。

実際に声に出してメロディーを発音することで、頭の中でもイメージしやすくなります。

おわりに

絶対音感をすごい特殊能力のように思っている人は少なくありませんが、実際に日常で役に立つことは意外と少ないです。(ギターのチューニングくらいでしょうか?)

今は販売している楽譜の種類も豊富ですし、「耳コピ」を無理にする必要はあまりありません。

あなたが今やりたいことに、音感を身に付ける必要があるのかどうか、まずはそれを考えてみることから始めましょう!

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